自分は天パ・軟毛でおでこが広い。広いおでこを前髪で隠したいが前髪は好き勝手にうねるし、髪が細くて前髪がスカスカなって上手くおでこを隠せない。この髪質が昔からコンプレックスで高校3年〜28歳ぐらいまで前髪とか耳周りにストパーを当てていたが少しずつ違和感が出てきた。髪は明らかに傷んでいるし、ボリュームもなんとなく減ってきた気がするし、排水口に溜まる抜け毛もちょっと増えてる気がする。
「このままだと確実にハゲる。」と思ってストパーを辞めて自分の髪質と改めて向き合うことにした。それから約10年。色んなワックスや髪型を試してきて天パ・軟毛との向き合い方が少しずつ分かってきたのでまとめていきたい。
天パが嫌すぎてストパーに逃げていた
昔から自分の天パが本当に嫌いだった。
朝ちゃんとセットして家を出ても汗をかいたり雨が降ったりするとクセで前髪はあちこちハネるし、横の毛は勝手に広がるしで、昼頃に鏡で見ると朝とは別人みたいな髪型になっていた。
しかも当時はストパー全盛期。周りからも「その髪質ならストパー当てた方がいいよ」と悪気なくオススメされることが多くて、クセを活かすなんて発想はその頃の自分には一ミリもなかった。
「この天パさえ消えれば女の子にモテる人生になるはずだ」
こんな風に思春期は思っていて、嫌で嫌で仕方がなかった天パとおさらばするために高3のころからストパーを当て始めた。
髪がチリチリになってストパーをやめた
順調だったストパー生活も段々と陰りが見えてきた。
毎回「自然なストレートでお願いします」ってお願いしてたはずなのに、仕上がりはだんだんツンツン＆チリチリ寄りの質感になっていく。気づけば全体のボリュームは明らかに減ってきてるし、髪はパサパサで素人目に見ても良くない状態になっていた。
あと、うちの父親はしっかりハゲている。遺伝的にどう考えても自分はハゲやすい。ハゲてしまったら髪型がどうこう言う以前の問題だというシンプルな事実にも気がついた。さらに数カ月に一回のストパー代も地味に痛い。
髪は傷むし、ボリュームは減るし、将来ハゲるリスクも上がりそうだし、金もかかる。というわけで27.8歳のタイミングでストパーをやめることにした。
短髪×強いワックスで薄毛が止まらなかった
ストパーをやめてからしばらくはクセが出ないように短髪にしていた。
ただ自分は軟毛なので、そのままだと一瞬でペタッとしてしまう。なので、セット力の強いワックスでガッと立ち上げてボリュームを出していたんだけど、これが地獄の始まりだった。
強いワックスを毎日ベタッとつけていると、
- 髪同士がガチガチに絡まってセット中に指が引っかかり、地味に髪の毛が抜けていく
- しかもワックスが落ちにくいからシャンプーの回数や洗浄力がじわじわ強くなっていく
これを続けた結果、抜け毛が増えて全体のボリュームがじわじわ減っていった。
「クセを抑えたくて短髪にする→ペタッとするから強いワックスで立ち上げる→ダメージと抜け毛が増える→さらにボリュームが出にくくなる→だからもっと強いワックスに頼る」
このままだと確実にハゲるとわかっていたが、この負のループからどう抜け出せばいいのか全然わからなかった。
天パを活かしていく選択肢が存在した
俺は天パで軟毛でおでこも広い。この髪質のせいで自分はオシャレな髪型になれない。こう思いながら家から一番近い美容院に惰性で通い続けていた。
そんな状況が数年間続いたある日、引っ越しでその美容院が遠くなった。「どうせなら別のところも試してみるか」とちょっとだけ勇気を出して新しい美容院に行ってみたらそこで世界が変わった。
椅子に座って素直に、「自分の髪質が嫌でクセが出ないように短髪にしてるんですけど、可能であればオシャレな髪型になりたいんですよね……」と悩みを全部ぶちまけたら、美容師さんから返ってきたのはまさかの一言。
「クセが出ないように短髪にするんじゃなくて、もっと伸ばしてクセ活かした方が絶対いいですよ」
自分の髪質が嫌で嫌で仕方なくて天パは消すものとしか思ってなかった自分からすると、クセを活かすという選択肢が存在するなんて夢にも思ってなかった。
少し長めのセンターパートに落ち着いた
天パ×軟毛の自分にどんな髪型が似合うか新しい美容院でいろいろ迷走した結果、最終的に少し長めのセンターパートに落ち着いた。
最初はとりあえずおでこは隠したいと思って前髪を作ろうとしていたが上手くいかない。軟毛で毛が細いタイプなので前髪を下ろすとスカスカに見えやすかったし、少し汗をかいたり湿気が増えたりすると前髪がパックリ割れてしまった。
そこで思い切って、「もういい、隠すのやめておでこ出そう」とおでこ全開の方向に振り切ってみたら、これが意外と正解だった。変に隠そうとしていたときより自然な見た目になった。
髪が長くなるとセットとかお手入れが大変そうと思っていたけど、実際に少し長めのセンターパートにしてみると、むしろ手間がグッと減ったのは予想外だった。
短髪時代はボリュームを出したいから、
- ドライヤーを下から当てて根元を立ち上げる
- 分け目と逆方向にガーッと乾かしておいて、最後に元の分け目に戻す
みたいな感じで乾かしながら土台のボリュームを作る作業が毎回必要だった。
一方で、少し長めのセンターパートにしてからは、根元がちゃんと乾いていればとりあえず形になるし、髪が長いぶん寝癖もつきにくく短髪の時よりセットの手間は明らかに減った。
なのでおでこが広くて前髪が決まらない人や短髪＋強いワックスで抜け毛に悩んでいる人は、少し長めセンターパートをぜひ一度試してみてほしい。見た目も手入れのラクさも、だいぶ世界が変わるはず。
天パ・軟毛におすすめワックス
最後に自分が実際に使っていて良かったワックスを紹介していきたい。ちなみに、ワックスの使いやすさは髪質と長さでまったく違ってくる。今回は天パ・軟毛の人向けなので直毛・剛毛の人にはほとんど参考にならないと思うので注意してほしい。
リップスのフリースタイラーとマットハード
オススメのワックスはリップスのフリースタイラーとマットハードのセット。
同じシリーズで香りも同じなのでワックスを混ぜる事ができ、自分好みのセット力に調整出来る。例えば、散髪したばっかりで少しセット力が欲しい時はマットハード単体で使って、強すぎると感じたらフリースタイラーと混ぜて使う。髪が伸びてきてセット力が不要になってきたらフリースタイラー単体で使えば良い。
ちなみに、軟毛はワックスをつけすぎると潰れやすいし不潔なベタベタ感になりやすい。なので、使う量は「ちょっと少ないかな？」くらいから始めて物足りなければ後から足すくらいがちょうどいい。自分の場合は枝豆1〜2個分くらいを目安にしている。
あと、つける順番は後頭部、サイド、最後に前髪（残った分だけをなじませる）。この順番で付けている。こうすると前髪だけベタっと重くならない。
最後に注意点が一点あり、マットハードは若干落ちにくいのでシャンプー前の予洗いをしっかりしておくのがオススメ。
ポチップ
ポチップ
使ってみて微妙だったワックス
最後に天パ・軟毛視点で使ってみて微妙だったワックスを紹介しておきたい。
ロレッタグリースゼリー
見た目はジェルなのに使い心地はグリースというちょっと特殊なジェル。
濡れ髪っぽいウェットな質感を出して見たくて買ってみたが、水分量が多いので髪が潰れて不潔なベタっと感になりやすかった。伸びはかなり良いので本当に少しだけ取って使うと、髪が潰れすぎる事が無くまとまるが濡髪っぽい質感は出ない。だったらリップスのワックスで良いじゃんとなるので、あえてこの特殊なジェルを選ぶ必要は無い気がした。
ポチップ
濡れ髪風のセットに憧れるので使い切ったらクールグリースGを使ってみたい。
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モンスターリスト
セット力の強いグリースが気になって購入してみたが、セット力強すぎて髪が絡まって全体に上手く馴染ませる事が出来なかった。濡れ髪部分と乾燥した部分のムラが出来てしまい全く使えなかった。あと毛も抜けた。
モデニカ・アレンジハードジェル
ショート動画で天パの人にオススメされていたので購入してみたモデニカのアレンジハードジェル。
軟毛で髪が細いからなのか髪の束が細くなりすぎてしまい苦手だった。
ポチップ
アリミノ・スパイスフォーム
ムースタイプのワックスでホールド力は全く無く、髪の毛全体がしっとりするだけで終わった。美容室でパーマを当てると髪の毛が湿った状態だとクセが出るのでそういう人向けなのかもしれない。
ポチップ
ロレッタ ハードゼリー
職場の天パの先輩が使っていて、良い感じだったのでマネして購入。先輩は剛毛の天パだったが自分は軟毛の天パ。仕上がり具合が全然違って、同じ天パでも髪質でこんなに違うんだと驚いた。
ちなみに初めて購入したジェルで、ジェルってこんなにカチカチに固まるんだと感動できた所は面白かった。
ポチップ
ウェーボ デザインキューブ ドライワックス
短髪時代に使っていたワックス。ホールド力が強くて油分も少ないのでボリュームが出しやすいが洗い落としが悪い。毎日シャンプーを2回していて、頭皮に絶対悪いので使うのを辞めた。
ポチップ
